文章のリズムは、読みやすさを決める最大の要因だ。内容がどれだけ良くても、リズムが悪いと読者は途中で息切れする。逆に、リズムが良い文章は、意味が多少難しくてもスルスル読めてしまう。これは、文章が“音”として脳に届いているからだ。人間は文字を読むとき、無意識に音として処理している。だから、文章には音楽のようなリズムが必要になる。
リズムの面白さは、言葉の並びだけで文章の温度やスピードが変わるところにある。短い文を続けるとテンポが速くなり、緊張感が生まれる。長い文をゆっくり流すと、落ち着いた雰囲気になる。短文と長文を交互に置くと、波のような心地よさが生まれる。これはまるで、文章が呼吸しているような感覚だ。読者はその呼吸に合わせて読み進める。リズムは、文章の“呼吸法”と言ってもいい。

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