認知の歪みというのは、心の中に潜む“レンズ”のようなものだ。レンズが曇っていれば、どんなに現実がうまくいっていても、世界は暗く見える。逆に、レンズがクリアなら、多少の問題があっても前に進める。つまり、認知の歪みを理解することは、人生の見え方そのものを調整する作業だ。これは精神論ではなく、心理学が何十年も研究してきた“再現性のある技術”でもある。
認知の歪みが面白いのは、誰にでもあるのに、ほとんどの人が気づいていないことだ。たとえば、友達から返信が遅いだけで「嫌われたかも」と思ったり、仕事で一つミスしただけで「自分はダメだ」と決めつけたりする。実際には、友達は忙しかっただけかもしれないし、ミスは誰にでもあることなのに、脳は“最悪のシナリオ”を勝手に作り上げる。これが認知の歪みだ。

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