データ駆動型判断という言葉は、ビジネス書のタイトルに出てきそうな堅い概念に見えるけれど、実際はもっと人間くさくて、もっと面白くて、そして驚くほど実用的だ。なぜなら、データ駆動型判断とは「数字で未来を当てる技術」ではなく、「数字で自分の思い込みを壊す技術」だからだ。人間は、どれだけ賢くても“自分の感覚”を過信する。売れている気がする、うまくいっている気がする、みんなそう言っている気がする。この“気がする”が、人生でも仕事でも一番の落とし穴になる。
データ駆動型判断の面白さは、数字が“真実を暴く探偵”のように働くところにある。たとえば、あなたが「最近疲れやすい」と感じたとする。でも睡眠時間を記録してみたら、実は寝不足ではなく、単に夕方のカフェイン量が増えていただけかもしれない。仕事で「この施策は効果がある」と思っていても、実際に数字を見たら、効果があるのは別の要因だったりする。データは、私たちの脳が作り出す“錯覚”を容赦なく切り裂く。そこにちょっとしたスリルがある。

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