テンポ

テンポとは、文章の“進む速さ”だ。読者がスイスイ読み進めてしまう文章には、必ずテンポがある。逆に、どれだけ内容が良くても、テンポが悪いと読者は途中でつまずき、読む気を失う。テンポは、文章の“乗り心地”を決める。テンポが良い文章は、読者を前へ前へと押し出す。テンポが悪い文章は、読者の足を止める。テンポは、文章の推進力そのものだ。

テンポの面白さは、言葉の長さや配置だけで文章のスピードが変わるところにある。短い文が続くと、読者は走り出す。長い文が続くと、読者はゆっくり歩く。短文と長文を交互に置くと、波のようなリズムが生まれる。テンポは、文章の“速度調整装置”だ。たとえば、緊張感を出したいなら短文を連打する。余韻を残したいなら長文でゆっくり締める。テンポは、文章の空気を自在に操る。

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