タスク分解というのは、ただ「細かくする」技術ではない。もっと本質的で、もっと人間の脳にフィットした“行動を軽くする魔法”だ。多くの人がタスクに取りかかれない理由は、能力不足でもやる気不足でもなく、タスクが“大きな塊”のまま脳に投げ込まれているから。脳は曖昧で巨大なものを「危険」と判断し、先延ばしや逃避を発動する。だから、行動できないのは怠けではなく、脳の仕様だ。
ここでタスク分解が効いてくる。タスク分解とは、巨大なタスクを“脳が理解できるサイズ”にまで切り分ける作業だ。面白いのは、タスク分解をすると、同じ作業なのに急に軽く感じること。たとえば「部屋を片付ける」というタスクは重い。でも「机の上の紙を1枚捨てる」なら軽い。「資料を作る」は重い。でも「タイトルを書く」なら軽い。タスクそのものは変わっていないのに、脳の反応が変わる。これがタスク分解の威力だ。

コメント